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【徹底解説】猫アレルギーの原因fel d(フェルディー)の由来や語源とは?種類と含まれるもの一覧

子猫 photo by photo AC

「猫に触れると目や肌がかゆい…」

「猫を飼っている家に行くとくしゃみが出る

「猫と聞くだけで鼻水が……」

 

猫に対してこのようなアレルギー症状を持っている方は多いもの。猫が好き・苦手に関係なく、猫アレルギーは意識と関係なく起こってしまうアレルギー症状のひとつです。

ここでは猫アレルギーの原因が、猫から分泌される「何」に含まれているのかを知り、猫との生活に役立てていきましょう。

目次

 

猫アレルギーは「毛」ではなく猫が持つ「タンパク質」によって起こる

猫アレルギーは猫の毛やフケ、唾液によって引き起こされると言われていますが、これらに共通して含まれるものがタンパク質の一種である「fel d」です。

 

つまり、猫アレルギーは「毛」そのものが原因なのではなく、猫の体内にあるタンパク質が原因で引き起こされるということ。タンパク質の特徴を見ていく前に、聞きなれないfel dについて少し解説していきます。

 

「fel d」の読み方や意味、語源とは

フェルドと読んでしまいたくなりますが、「fel d」の正しい読み方は「フェルディー」です。fel dは「家猫」の意味を持ち、下の単語が語源になっているそう。

猫タンパク質「fel d」の語源

・fel is(Felis:フェリス) = ネコ属、Felis属

・Domesticus(ドメスティクス) = 家庭の~、家の、飼い慣らされた

⇒felis domesticus =家猫

 

家猫とありますが、実際は野良猫にもfel dは含まれているのでご注意を。むしろ、雑種である野良猫たちのほうが体内に持つfel dは多い傾向にあると言われています。

 

fel dの生産量が少ないと言われる猫についてはこちら

https://www.l-yourself.work/entry/20190304/04-cat-allergy

 

猫アレルギー症状を引き起こすFeldの種類

猫の肉球 photo by photo AC

タンパク質であるfel dは1~8までの異なる型・種類が存在することが現在明らかなっているようです。代表的な種類から順に見ていきましょう。

 

Fel d 1(フェルディーワン)

猫アレルギー患者の大半(約9割)は、Fel d 1がアレルゲンだと言われています。Fel d 1は猫のフケ、皮脂、唾液、涙、排泄物に含まれるタンパク質で、なかでも肛門線から分泌されるFel d 1が最も高濃度なのだとか。飼い猫は家の中にトイレを設置するので、オシッコやウンチ、トイレの砂を扱う際は気を付けたいものです。

また、Fel d 1はメスよりもオスのほうが「分泌量が少ない」ことで知られています。

 

Fel d 4(フェルディーフォー)

Fel d 1の次にアレルゲンとなりやすいのがFel d 4です。猫アレルギー患者のうち、約6割が反応すると言われ、唾液腺からしか分泌されないことで知られています。そのため、猫に舐められたり、グルーミングの後に触れると症状が出る……という人はFel d 4に反応している可能性があります。

 

Fel d 7(フェルディーセブン)

猫アレルギー患者の約4割がアレルゲンとして反応すると言われています。Fel d 4によく似た構成のタンパク質で、主に唾液腺や舌から分泌されます。Fel d 4にアレルギー症状が出てしまう人はFel d 7でも同様の症状が起こりやすいため、猫アレルギー患者全体で見ると、唾液は高確率でアレルゲンとなりやすいことが分かります。

 

Fel d 5w(フェルディーファイブダブリュー)

猫アレルギー患者の約4割がアレルゲンとして反応するタンパク質で、IgA(イムノグロブリンエー:免疫グロブリンエー)と呼ばれる免疫細胞に含まれています。猫のフケに多いことで知られますが、免疫細胞に多く含まれていることを考えると、粘膜や唾液線、涙腺にも注意が必要かもしれません。

 

このほか、Fel d 2、3、6、8などのタンパク質は猫アレルギー患者のうち10%~20%ほどがアレルゲンとして反応すると言われています。fel d2、3、6、8は主に唾液や血液に含まれるため、猫が舐めたお皿やおもちゃも注意が必要です。

 

猫アレルギーで愛猫の毛を気にする方は多いですが、私たち人間の体が猫のfel dに反応することを考えると、一概に「毛」だけが危険因子とは言い切れません。具体的には、猫アレルギーを持つ方は以下のようなものに注意する必要があります。

 

猫タンパク質(fel d)の種類と分泌する場所、含まれるもの一覧

タンパク質の種類

タンパク質を分泌する場所

タンパク質を含むもの

注意するべきもの

fel d1

皮脂腺

唾液腺

涙腺

肛門腺

フケ

唾液

オシッコ

ウンチ

尿スプレー

グルーミングした毛や爪 など

猫用ベッド

猫用トイレ

トイレスコップ

排泄後の猫砂

猫用食器

猫用ブラシ

爪とぎ

使い捨てではないおもちゃ など

fel d4

唾液腺

唾液

グルーミングした毛や爪 など

猫用食器

猫用ブラシ

爪とぎ

使い捨てではないおもちゃ など

fel d7

唾液腺

唾液

グルーミングした毛や爪 など

同上

fel d5w

皮脂腺

唾液腺

涙腺

フケ

唾液

グルーミングした毛や爪 など

猫用ベッド

猫用食器

猫用ブラシ

爪とぎ

使い捨てではないおもちゃ など

fel d2

fel d3

fel d6

fel d8

免疫細胞内

唾液腺

血液

唾液

グルーミングした毛や爪 など

猫用食器

猫用ブラシ

爪とぎ

使い捨てではないおもちゃ など 

 

ちなみに、猫の皮脂腺は以下のような場所にあると言われています。

  • 額(おでこ)
  • 頬(ほっぺた)
  • 顎の下
  • 口の周辺
  • 耳の周辺
  • 肛門の周辺

アレルゲンとなるものを確率の多さから考えると、唾液にすべてのfel dが含まれることから、「唾液」が最も猫アレルギーを引き起こす可能性があると言えるかもしれません。

また、多くの猫アレルギー患者が猫の唾液に反応している可能性があるため、「個体によって異なるグルーミング(毛づくろい)の多さ」はアレルギーの度合いと深い関係があるかもしれませんね。

 

例えば、グルーミング(毛づくろい)を頻繁に行う猫とあまり行わない猫、それぞれと接する機会や環境があれば、アレルギーの出方を見てみるのも良いでしょう。グルーミングをあまりしない猫にアレルギー反応が少なければ、猫の唾液と接触しない工夫を行うことで猫と触れ合える時間を作れる可能性もあります。

ただし、アレルギー症状は体質によっては重度な場合も。猫アレルギーと知りながら猫と触れ合う場合、医師や獣医との相談を交えて健康に支障をきたさないよう注意しましょう。

 

まとめ

  • 猫アレルギーは「毛」ではなく猫が持つ「タンパク質」によって起こる
  • 猫タンパク質であるfel d(フェルディー)は「家猫(fel is domesticus)」が語源
  • fel dには1~8までの異なる型・種類がある
  • 猫の唾液にはすべてのfel dが含まれている
  • 猫アレルギーの人は、「毛」だけでなく、猫の唾液がつくすべてのものに注意が必要