ライティングを始めたい、ライターになりたいという方へ。
ここでは、Webライターしらひか(@ly_shirahika)がかれこれ7年続ける「ライティング」というお仕事やスケジュールについて簡単に紹介します。これからライティングを始めたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。※個人の経験にもとづくものなので、すべてのWebライターに当てはまるわけではありません。
Webライティングとは?仕事内容は?
ライティングとは、目的に沿ったコンテンツ(文章や記事)を作成・納品し、その対価として報酬をもらうお仕事をいいます(企業に勤めている場合は給与)。雑誌や専門誌などの紙媒体で記事を書くこともライティングといえますが、単純に「ライティング」という場合、近年はホームページやWebサイトなどインターネット上の記事制作を指す場合が多いです。つまり、よく聞くライティング(writing)=Webライティングということ。専門的に扱うジャンルによっては現地取材や撮影、インタビューが必要となることもあります。
Webライターとは?どんな働き方があるの?
本業・副業問わず、Webライティングを通じてお金を稼ぐ人たちをWebライターと呼びます。Webライターの働き方は大きく分けて2パターン。
「企業で働く」もしくは「フリーランス(自営業)」です。
雇われて働く場合:
企業でWebライターとして働く場合、正社員・契約社員・アルバイト・パートなど雇用形態はさまざま。決められた勤務時間のなかで、記事やコンテンツを仕上げていきます。
フリーランスで働く場合:
フリーランスのWebライターは自宅を仕事場として、さまざまな取引先から記事作成のお仕事を受注することが基本。フリーライターとも呼ばれます。クライアント様(ライターに仕事を頼みたい人、企業)は世の中にたくさんいらっしゃいますが、ライバルとなるライターの数も膨大なため、自ら仕事を掴んでいくための努力と姿勢が欠かせません。
フリーランスのWebライターの労働時間
私の場合、1日の労働時間は休憩を入れて6時間前後です。これまでの経験から、本業として生計を立てていくには最低でも「5時間/日」の時間が必要なのでは、と感じます。
しかしWebライターの労働時間は結論から言ってしまえば「自由」。今日は4時間、明日は8時間……なんて働き方も不可能ではありません。しかし、時間を決めて行動すると生活にメリハリがつくので、きちんと「仕事」をこなすなら毎日の労働時間は決めておくことをおすすめします。
とはいっても、家に居ながら自分で予定を管理するため、もちろん例外もあります。たとえば、
- 予定にない来客
- 家族の体調不良
- 自分の体調不良
- 見過ごせない急用 など
私の経験上、 困ってしまうのは「近くを通ったので寄ってみたよ」というアポなしの訪問。余裕がある日は対応できても、忙しい日は対応しきれないこともあります。
家族や自分の体調不良も予定を狂わせてしまう出来事のひとつです。お勤めもフリーランスも基本的には“身体が資本”のため、自分や家族の体調管理には人一倍気を遣います。
また原則として、納期に遅れることに体調不良は通用しません。熱が出ようが寝不足だろうがパソコンに向かいます(執筆速度は別として)。フリーランスにとって、体調管理はスケジュール管理と並んで大切な仕事のひとつ。もしも「体調悪いかも」と感じたら、休めるときにしっかり休養をとって身体を労ることも欠かせません。
ですが、フリーランスという働き方は工夫次第でスケジュールを自由に組み替えられる点が魅力だったりもします。
- 急なお出かけのお誘いに合わせてスケジュール変更
- 雨続きだったときの貴重な晴れ間、大量の洗濯のためにスケジュール変更
- 作業ペースを上げてスケジュールを前倒しに変更(連休確保!) など
納品待ちの記事を前倒しで執筆していったり、上手に時間を作ったりできると、とんでもなく私的な都合に合わせてスケジュールを変えたりもできます。会議などの予定があれば外出は難しいですが、そうでなければこうした自由の利くところが、フリーランスや在宅ワークの魅力ではないでしょうか。
フリーランス、やはり悪くないです。
Webライターの1日のスケジュール
仕事の時間は、ほぼ執筆時間にあたります。平凡な仕事の日、納期に追われる激務の日、休日でそれぞれのスケジュールをまとめてみました。
平凡な仕事の日
暇でなく忙しくもない、スタンダードな一日です。今まではとんでもない夜型生活で遅寝遅起きの毎日だったのですが、愛猫を迎えてから規則正しい生活リズムになりました。
時刻 |
スケジュール |
6:30 |
起床 |
7:00 |
掃除、洗濯、朝食 |
9:00 |
運動(最近はHIITトレーニングが主流です) |
9:30 |
猫のブラッシング、遊びタイム |
10:00 |
仕事(午前) |
12:00 |
昼食 |
13:00 |
仕事(午後) |
15:00 |
猫の遊びタイム |
16:00 |
仕事(キリが悪かったり、終わらせたい仕事があるときは続けて執筆します) |
17:00 |
仕事終了、夕食準備 |
18:00 |
夕食、片付け、翌朝食の準備 |
20:00 |
入浴 |
21:30 |
自由時間 (読書、映画鑑賞、愛猫とまったりしたり、ブログを書いたりなどさまざまです。空いた時間は“有意義“に感じられる時間にしたいので、ダラダラ過ごすことだけは避けています) |
23:00 |
就寝 |
平凡な日の特徴
- 朝から体を動かして気分爽快!
- 睡眠時間は平均7時間確保します
- 日中は仕事と家事で終了、夜~が自由時間です
納期に追われる激務の日
“遅れられない”というプレッシャーがあまりに続くと負のストレスの極みに到達するので(私の場合、必ずといっていいほど恐怖の夢を見ます)、基本的には納期に追われないよう仕事をこなしていくことが一番です。
しかし、緊急の依頼が入ったり、予期せぬトラブルでスケジュールが押してしまったときは納期かつかつで執筆しなければいけないことも。そんな日は、家族の理解と協力を得ながら激務の一日となります。
時刻 |
スケジュール |
6:30 |
起床(場合によっては起床時刻を早めます)、朝食 |
7:30 |
仕事(午前) |
12:00 |
昼食 |
12:30 |
仕事(午後) |
17:30 |
夕食準備 |
18:00 |
夕食、片付け |
19:00 |
入浴 |
20:00 |
仕事(夜) |
23:00 |
執筆終了の目標① ここで終わらなければ休憩をはさんで再開 |
1:00 |
執筆終了の目標② (横になると寝てしまうので、洗顔したりストレッチしたりして無理やり頭と手を動かします) |
3:00 |
執筆終了の目標③ ここで終わらなければ休憩をはさんで再開 |
5:00 |
強制終了ライン 脳みそも体も手もHPゼロの瀕死状態 (これ以上続けても文章にならないので、終わらせて寝ます) |
激務の日の特徴
- 掃除、洗濯、運動は割愛して朝一で仕事を始めます
- 簡単にはなりますが朝食、昼食、夕食はしっかり摂ります
- 夜は終了目標を決めて仕事を再開します
- 合間の休憩はとにかく目が覚めるようなことをチョイス
- 強制終了した場合、翌日朝は100%寝た記憶がありません
ライター1年目~2年目までは、こうした徹夜の日がありました。自分の許容量を超えた受注や、自己管理ができていないなどが主な原因です。
朝5時に寝て、2~3時間後には無理やり起きて執筆の続きを始める……といった地獄のような日もありました。今考えるとおそろしくて、とてもできません。
ペース配分ができないうちは睡眠時間を削って仕事に没頭しがちですが、これをするととにかくパフォーマンスが落ちます。文章の質が落ちたり、通常15分で終わる作業に1時間かかったりなんてこともありました。
この時期は心身ともに辛く家族にも負担をかけていましたが、今ではどんなことがあっても睡眠時間・家族の時間・自分の時間を大切にしています。
休日の過ごし方
休日は曜日を固定せず、週に最低1日は確保するように心がけています。お仕事のタイミングによっては週1確保が難しい時期もあるので、そのようなときは半休(午前にのんびりするか、午後を自由時間にする)を取り入れて心身をリフレッシュ。
ちなみに1日しっかり休みが取れれば、
- 趣味の楽器を吹く
- 映画鑑賞
- ショッピング、レジャー
- 実家帰り
- 外食
というように、仕事の日にできないこと堪能します。平日に休みを取る場合はクライアント様と最低限の連絡を取れるよう心がけ、それ以外は仕事のことを考えません。こうしてON・OFFにメリハリを付けられると、在宅で仕事をしていてもきちんと継続してお仕事を捗らせることができます。
おわりに
私の場合、今回ご紹介したようなスケジュールがベースです。空いた時間を自由に活用できるので、そういった面では仕事・家事・プライベートの3つにメリハリを付けやすいといえるかもしれません。
たとえばですが、ここに育児が入ると、よりシビアなスケジュール管理・自己管理が必要ですよね。子どもが寝ている夜~深夜の時間を執筆に充てる、自分は空いた時間に少しでも睡眠をとるなどの工夫がパフォーマンスに直結するのではとおもいます。
フリーランスのライティングは、このように自分で自由に段取りを組める反面、体力があるかぎり無理をしてしまうという方も多いです。ライティングを始めたばかりの方やこれから始めようという方は、まず自身と家族の健康を念頭におき、無理のない計画を立てる事から始めてみてください。
まとめ
- ライティングとは記事を納品して報酬をもらうお仕事のこと
- 単なる「ライティング」ならWebライティングを指すことが多い
- Webライターになるには、企業の従業員orフリーランス
- フリーランスのWebライターの労働時間(目安)は6時間前後
- 毎日の労働時間は自分で決めるものであって、例外もある
- 1日のタイムスケジュールは家族構成、仕事量、納期などによって変わる
- 管理能力が安定するまでは徹夜になる日も多い
- 休日はおもいきりのんびりする
- ON・OFFのメリハリが長続きの秘訣