我が家には2020年3月で1歳を迎えるマンチカンの男の子がいます。ですが、じつは夫は過去に「ネコアレルギー(クラス3)」と診断された猫アレルギー持ち。
今回は、夫の猫アレルギーが改善された背景やこれまでどのように猫と触れあってきたのか、改善の決定打はなんだったのかについて考察してみたいと思います。
そもそも猫アレルギーって?アレルギーの度合いや症状は?
食べ物や動物などのアレルギーには0~6までの7段階のクラスがあって、数字が大きくなるほど症状は重度と判断されます。夫が診断された猫アレルギーのクラス3がどれほど大変かというと、夫いわく、
同じ空間に猫がいるだけでくしゃみ、鼻水はあたりまえ
猫と触れあうと涙、くしゃみが止まらない
じゃれて引っかかれたらミミズ腫れ、ひどい場合はただれ&発疹
だそうです。(※上記は夫の体験談に基づく症状で、すべての猫アレルギー(クラス3)に当てはまるわけではありません)
夫は大の猫好きですが、こうした症状を思い出すだけでアレルギーの辛さが強烈に思い出され、猫を飼いたくても飼えないというジレンマにおちいっていました(過去15年間アメリカンショートヘアを飼っていた際に猫アレルギーが発覚)。
ちなみに、専門家の解説によると、アレルギーのクラスによる反応や症状の重さは以下のように判断できるそうです。
・アレルギーのクラスによる反応や症状の重さ
クラス |
反応 |
症状の重さ |
クラス0 |
陰性 |
たいしたことない |
クラス1 |
偽陰性(※) |
たいしたことない |
クラス2 |
陽性 |
症状は出たり出なかったり |
クラス3 |
陽性 |
高確率でアレルギー症状が出る |
クラス4 |
陽性 |
ひどいアレルギー反応が出る |
クラス5 |
陽性 |
ひどいアレルギー反応が出る |
クラス6 |
陽性 |
危険なアレルギー反応が出る |
※偽陰性とは、アレルギーの可能性があることをいいます。
参照元:
https://www.handa-center.jp/medical/checkuplist/pdf/22_allergic.pdf
https://www.1101.com/cat/allergy/
夫の話が本当なら、クラス4~6はどうなってしまうのでしょう。
私は診断を受けたことがありませんが、幼いころから猫と触れあってきてアレルギーなどの症状は出たことがありません。そのため、少し前に野良の仔猫を保護した際も愛猫を迎えた今も、アレルギーの面で悩んだことはありませんでした。
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では、猫アレルギー持ちの夫が愛猫を迎える決断に至った背景を、ある日の動物病院での会話とともにどうぞ!
獣医師に聞いた!猫アレルギーが治るって本当?
愛猫の診察&毎月のレボリューションを兼ねていつもお世話になっている動物病院に行ったある日のこと。
夫「そういえば前に野良猫を保護したときはアレルギーが出て大変なことになりました……。バロン(愛猫)と接していていっさいアレルギーが出ないんですけど、猫アレルギーって治っちゃうものなんですか?」
獣医師「どぉ~うでしょう。ご主人の場合、治るというよりは症状が出ていないだけの可能性が強いですね。減感作療法っていって、アレルゲンをあえて取り込んでいって症状を出にくくさせる方法もあるんです」
夫「そうなんですか!どうりで!前に野良猫を保護して1年後くらいだったかな。猫カフェに行ってみたんですけど、全くアレルギー症状が出なかったんです(笑)それがきっかけでバロンを飼うっていう決断にも至りました」
私「花粉症のときと同じだね(笑)夫の花粉症がひどかったとき、車の運転中に窓を全開にしてわざと花粉を吸い続けていたら、翌日からぱったり花粉症の症状がなくなったんです」
獣医師「それはまた荒技でしたね(笑)原理はそういうことです。なかなか難しい療法ではあるんですが、野良ちゃんと接したことでご主人の免疫に変化があったのかもしれません」
夫「なるほどな~!治ってないっていっても、ここまで無症状だったら治ったも同然ですよね?」
私「いや、それは違うでしょ(笑)」
バロン「ニャーーン(診察台から降りたい)」
獣医師「そうですね。やっぱり体調を崩したとか、ちょっと疲労が溜まっているとか、免疫力が落ちたときは症状が出るようなケースもあります。ただ、今現在、この子と接していて無症状ならあまり心配はいらないと思いますよ」
私「良かったぁ。しっかり体調管理しないとね」
夫「そうだな!」
獣医師さんに確認してわかった、夫の猫アレルギー克服の背景
今回の話を聞いて重要と感じたポイントは、次の3つです。
あえてアレルゲンを取り込む療法を減感作療法ということ
アレルギー症状で辛い思いをしているにもかかわらず、あえてアレルゲンを取り込むってリスキーですよね。夫の場合は偶然が重なり今回のような結果になりましたが、本来は医師の指示のもとおこなうアレルギー治療です。素人判断でおこなうことは避けましょう。
また、調べてみると減感作療法に似たものに脱感作療法という治療法もあるようです。どちらも、あえて原因物質を取り込むことで体が過剰反応しないように免疫システムを書き換えてあげるようなイメージだそうです。
アレルギーとは異なりますが、インフルエンザの予防注射や猫ちゃんたちの予防接種なんかもあえてウイルスを取り込んで免疫をつくるものですから、原理は似ているような気がします。
減感作療法で症状が出なくなってもアレルギーが治ったわけではない
獣医師の先生が仰っていたように、夫のアレルギーは治ったとは言い難い状況。とはいえ無症状で愛猫と添い寝したり頬ずりしたりしているので、当面は辛い症状に悩まされる心配もなさそうです。
夫自身や愛猫のためにも、機会があれば再度アレルギー診断を受けてみようかと相談中です。
体調管理と日々のアレルギー対策は続行!
もし夫にアレルギー症状が出てしまったら、辛いのは家族全員です。食生活や睡眠など基本の体調管理のほか、生活環境を清潔に保つ工夫が大切です。
我が家では(一緒に寝たい一心で)愛猫がベッドに乗ることもOKしているので、寝具のこまめな洗濯は欠かせません。
平均的な頻度としては以下のとおり。
- 枕カバー……3日に1回
- 枕パッド……3日に1回
- 掛け布団……月2回、晴日に天日干し
- 毛布……月2回、晴日に天日干し
- 敷きパッド……月2回、晴日に天日干し
- ボックスシーツ……月1~2回
- 洗えない寝具(羽毛布団など)……晴日に天日干し
- 枕、ベッド、毛布、掛け布団類のコロコロ……毎日
一応、ベッドの上に乗らせるだけで布団に入れていないこと、ボックスシーツの内側・外側に敷きパッドを敷いていることから、ボックスシーツやシーツ内の敷きパッドの洗濯頻度はそこまで多くありません。夏季は細かいものの洗濯頻度がやや増えるかな?程度。ですが、冬になったら猫ちゃんを布団に入れて寝ることもあるのかもしれません……。そうなると洗濯頻度が上がりますよね。でもこれも幸せなモフモフのため、と思っています。
我が家では上記の頻度で寝具の洗濯をしていますが、今のところ夫にくしゃみや鼻水(いわゆるアレルギー症状)が出ている形跡はありません。
様子を見ながら身の回りの管理を継続していますが、より楽にお掃除できる方法やツールは日々模索中です。
まとめ
クラス3と診断された夫の猫アレルギーですが、猫一匹と暮らしている現在、症状は現れずに済んでいます。
今回、獣医師の先生に話を聞いた結果、やはり夫の猫アレルギーが改善されたのは野良仔猫ちゃんを保護したことがきっかけだったのではないかと考察しています。
約1ヵ月、野良仔猫ちゃんと過ごしたことでアレルゲンを過剰に取り入れ、知らずに減感作療法に成功したのではないかという結論で納得。
とはいえ、一度ネコアレルギーと診断された夫のアレルギーは治ったわけではありません。夫や愛猫のためにもアレルギー症状が出ない工夫を継続して、愛しいニャンライフを送りたいと思います。
今回の方法は決して自己判断などでおこなうべき方法ではありませんが、辛い猫アレルギーがほぼ治ったひとつの事例として、皆さんの参考になれば幸いです。