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現役Webライターが綴る、仕事のこと、猫のこと。

マンチカンと猫アレルギーの関係とは?実際の飼育環境から考察してみた

見つめるバロン photo by Shirahika

こんにちは。寝室・書斎・猫部屋というスペシャルルームからお届けしています。しらひか(@ly_shirahika)です。

夫は10年ほど前に猫アレルギー(クラス3)の診断を受けた猫アレルギー持ちですが、現在マンチカンのバロン(1歳・♂)と一緒に生活をしています。

バロンを迎えてからしばらく猫アレルギーの症状は見られなかったのですが、先日、ついに「これぜったい猫アレルギーだよね」という症状が出てしまいました。幸い、日ごろのケアと掃除を徹底することで症状を改善でき、現在ではほぼ無症状で愛しいニャンライフを送っています。

今回は、マンチカンと過ごしてみて確認できた猫アレルギーの症状や、日々の猫アレルギー対策についてお伝えしていきます。

 

 

そもそもマンチカンとはどんな猫?体の特徴について

見つめる猫2 photo by photoAC

短い足でポテポテ歩く姿が魅力のマンチカン。尻尾をピンと立ててお尻をふりふりしながら歩く姿は、いつまでたっても子猫のよう。一緒に生活しているからこそ気付く特徴といえば、短足の子ほど想像以上に大きな足音が鳴ることではないでしょうか。テンションMAXのときはバタバタ、ドスドスと床を鳴らしながら走ったりします(個体差もあるかも知れません)。集合住宅2階以上でマンチカンの飼育を検討している方は注意したほうがよいかもしれません。

また、マンチカンと聞くと“短足”というイメージが強いですが、実は中足や長足など足の長い子もいます。

マンチカンは、1980年代頃から本格的なブリーディングが始められた猫種。猫のなかでは比較的歴史の浅い種類です。

猫種ごとの決まりは登録団体によっても異なりますが、世界基準で「マンチカン」という猫種を認定している団体『TICA』では、マンチカンの特徴を以下のように定めています。

 

体の特徴

ボディタイプ

体長

体重

被毛(毛種)

セミ・フォーリン

約60cm

雄:3kg~4.5kg

雌:2.3kg~3.6kg

長毛・短毛

ダブルコート

(すべての模様・カラーで認定)

 

顔の特徴

頭サイズ

輪郭

瞳の色

中型

丸みのある正三角形または丸みのあるくさび形

クルミ形

やや吊り上がった目尻

グリーン

ブルー

カッパー

ゴールド

オッドアイ など

(全てのカラーで認定)

短足に比べ、中足・長足は体格が大きく、体重も上表より重たい場合がほとんど。「マンチカン」で画像検索するとわかるように、マンチカンはじつに多くの柄や模様を持ち、“同じ柄は2匹といない”といわれるほどです。

茶トラやサバ、三毛や単色、ポインテッドやミテッド、バイカラーなど、「本当に同じ猫種なの?」とおもえるほどバリエーション豊富ですよね。多頭飼いしても「毛種違いで皆マンチカン!」なんてこともあり得てしまいます。

 

マンチカンと猫アレルギーの関係は?

猫アレルギーが出にくい猫種といえば、大型長毛種の「サイベリアン(サイベリアンフォレストキャット」が有名。過去にアメリカでおこなわれた猫アレルギーの原因物質(アレルゲン)測定では、サイベリアンはミックスの約10分の1の数値だったという報告もあるようです。

この研究では、色が薄い雌のサイベリアンがもっとも低いアレルゲン数値という結果になりましたが、猫種と猫アレルギーの関係についてはまだまだ研究が十分でなく、はっきりしたことはわかっていないそうです。

 

猫アレルギーが出にくい猫の特徴や猫種については、こちらの記事で詳しく解説しています。

www.l-yourself.work

 

では、マンチカンはどうなの?というお話ですが、残念ながらマンチカンと猫アレルギーの関係については、詳しい研究や論文などはまだ発表されていません(2020年5月現在)。

そこで、マンチカンと究極に”密”な生活を送る我が家で、マンチカンと猫アレルギーの関係を独自に考察してみました。

ちなみに、バロンは短足で長毛の男の子、ブルーポイント&ミテッドのラグドール風マンチカンさんです。バロンの詳しいプロフィールはこちら。

 

寝ているバロン photo by Shirahika

近頃はめっきり白い部分が減ってクリーム色になってきましたが、どちらかといえば、バロンは色素が薄いタイプのマンチカン。白系や長毛のマンチカンを飼っている、あるいは、これからマンチカンを家族に迎えたいけど猫アレルギーが心配・・・という方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

しらひか家の飼育環境

しらひか家は、寝室の一角に書斎があり、この部屋はバロンの部屋でもあります。バロンを寝室で過ごさせるようになったお話はまた後日として、この空間、とっても“密”。

人と猫の距離が近いだけでなく、バロンのケージやご飯スペース、トイレスペースまで「寝室」に備わっています。

「猫アレルギー出ちゃうでしょ」

「うんちやおしっこの臭いは気にならないの?」

「衛生的に大丈夫?」

と心配されることもありますが、後述する我が家の環境では、今のところ気になる問題点はおおよそクリア。

次は、寝室でマンチカンと生活してみて、実際にどのような猫アレルギーの症状が出たのかお伝えしていきます。

 

マンチカンと過ごして、どんなときにどのような猫アレルギー症状が出たのか

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過去に猫アレルギーと診断されたものの、猫カフェへ行ってもアレルギー反応が見られなかった夫。だからこそバロンを迎えるに至ったのですが、実際にマンチカンと暮らしてみて、どんなとき、どのような猫アレルギーの症状が出たのかまとめました。

 

同居開始1ヶ月目(季節:夏)

アレルギー反応

 

なし

 

スキンシップ内容

抱っこ、添い寝、頬ずり など

 

お世話内容

たまにブラッシング

たまにウンチ回収

頬ずりや猫吸い(※)をしても猫アレルギーの症状が出なかったので、「猫アレルギー、治ったんじゃない?」なんて話をよくしていました。

※猫のお腹などモフモフした部分に顔をうずめ、猫のにおいを「スーッ」と嗅ぐ猫好きさんならではのスキンシップ。

 

同居開始3ヶ月目(季節:秋)

アレルギー反応

あり

症状:ウンチのにおいを嗅ぐとくしゃみ

 

スキンシップ内容

抱っこ、添い寝、頬ずり など

 

お世話の可否

たまにブラッシング

ごく稀にウンチ回収

バロンが去勢して少ししてから、ウンチの臭いを嗅ぐと高確率でくしゃみ&鼻水が出た夫。鼻水の状態は、アレルギー特有の無色透明&サラサラ。当時の私たちは「あぁ、猫アレルギー、ついにきたか・・・」という感じで、このころから夫のウンチ回収業務は打ち切りとなりました。

ちなみにバロンが去勢したのは、生後7ヶ月を迎えてすぐくらいです。猫アレルギーと去勢の関係についてはまだまだわからないことも多いですが、一部の研究では、未去勢のオス猫よりも去勢したオス猫のほうがアレルゲンが多かったという報告があがっているようです。バロンの去勢と夫のアレルギー症状が出始めた時期が重なるので、実際どうなんだろう・・・と気になっています。

 

同居開始6ヶ月目(季節:冬)

アレルギー反応

あり

症状:

ブラッシングなどで毛が舞うとくしゃみ連発&目が充血

ウンチしていなくてもトイレのにおいを嗅ぐとくしゃみ連発

ケージの掃除をするとくしゃみ連発&目が充血

 

スキンシップ内容

抱っこ、添い寝 など

 

お世話内容

お休みの日はご飯やおやつ当番

バロンと暮らしはじめて半年、バロンが走り回って毛が舞ったり、トイレのにおいが風にのってきたりすると、くしゃみが連発で出るようになりました。添い寝はなぜだか平気でしたが、頬ずりするとくしゃみが出る・・・。今までと異なる点は、数回くしゃみが続くと目が充血するという症状が出たこと。

「このままじゃ辛いよね・・・」ということで、同居開始8ヶ月頃にはバロンをお風呂に入れ、2日~3日に一度おこなっていたブラッシングを毎日おこなうよう徹底。この頃から、空気清浄機を設置しました。

 

同居開始10ヶ月(季節:春)現在

アレルギー反応

ほぼなし

 

スキンシップ内容

抱っこ、添い寝、頬ずり など

 

お世話内容

たまにブラッシング

 

バロンをお風呂に入れてから現在まで約2ヶ月が経ちますが、アレルギー症状はほとんど出ていません。暖かくなってきて毛が大量に抜けてもアレルギー症状が出ないので、夫がふたたびブラッシングできるように。

ウンチ回収は抵抗ができてしまったようでおこなっていません。ウンチのにおいを嗅いでもくしゃみが出なくなったことについては、「バロン自体のアレルゲンが減った?」という疑問も浮かんでいます。

アレルゲンは猫が体に持っているタンパク質の一種で個体差も大きいようですが、これまでの経過を見ていると、お風呂とブラッシングはかなり効果的だったのではと感じます。

とくにお風呂は体表についた唾液などを洗い流せるので、猫アレルギー対策としては必須。

「こまめなシャンプー」が難しいという場合は、洗い流さないシャンプーや濡れタオルで体を拭くだけでも猫アレルギー対策になるかもしれません。

猫アレルギーの仕組みや原因については、こちらでわかりやすくまとめています。

www.l-yourself.work

 

余談ですが、同居半年(去勢後)から同居10ヶ月までに、バロン自体の食べ物も変わりました。

フードの切り替えは去勢後の肥満防止目的ですが、猫が食べるもので猫自体のアレルゲンに変化があるのならば、興味深いですよね。こちらも調べてみましたが、まだ詳しい研究はなされてないようです。

バロンが去勢前まで食べていたメインフードは「ニュートロ/ナチュラルチョイス(キトンチキン)」です。去勢後は低カロリー・低脂質な点やレビューの良さなどから、メインフードを「ニュートロ/ナチュラルチョイス(アダルト白身魚)」へ切り替えました。ちなみに現在は、とある理由からロイヤルカナンへ切り替え中です。

バロンのキャットフード事情について詳しい解説はこちら

ComingSoon

 

我が家の猫アレルギー対策と実践した感想

そうじ2 photo by photoAC

「猫好きなのに猫アレルギー」という状況は、ほんとうに辛いです。我が家では、夫の猫アレルギー対策として、自宅で以下のようなことを実践しています。猫アレルギー(クラス3)の夫の場合は無症状で愛猫マンチカンと生活し、夜一緒に寝ることもできるので、まだ試していないことがあればぜひ取り入れてみてください。

 

毎日のブラッシング

バロンは長毛のダブルコート。毛質は1本1本が細くてもつれにくい、絹のような手触り(ラグドールに近いイメージ)です。1歳を迎えるまではコーミング+ラバー手袋がメインでしたが、1歳を過ぎてからはスリッカーをメインで使用しています。コーミングやラバー手袋だとウンチに混ざる毛の量がとても多く、抜け毛処理が追いつかない印象だったためです。スリッカーは慣れるまで力加減が難しいですが、持ち方や角度を工夫すると肌や毛を傷めることなく使えて、個人的には抜け毛もしっかりキャッチできている印象です。毎日ブラッシングしていると、撫でたときに空気中に舞う毛やウンチに混ざる毛が激減します。

 

定期的なお風呂

バロンの場合は完全室内飼い+寝室飼いなので、そこまで入浴頻度は多くありません。汚れが気になったとき以外は、夫のくしゃみが増えてきたらで十分かなという印象です。換毛期などを考慮してお風呂に入れてあげたいですが、現在3ヶ月を目安にするか、半年を目安にするか思案中です。ちなみに現在、バロンが最後にお風呂に入ってから2ヶ月経過していますが、夫に猫アレルギーの症状が出ている気配はありません。

 

空気清浄機

加湿ができ、極小な猫のフケもキャッチできるというHEPAフィルターのある製品を探しました。省スペースで求めるスペックが備わったものを・・・と探した結果、我が家ではダイキンのスリムタワータイプ(MCK55Vを購入。空気清浄機を設置してからひどいアレルギー症状が出たことはないので、「目には見えないけど一応効果はあるのかなぁ」というのが正直な感想。空気清浄されていることを期待して、基本的に24時間稼働でフィルター掃除は毎日おこなっています(フィルターの外側から掃除機で吸うだけなので簡単!)。

ちなみに加湿の有無によるアレルギー症状の差は、体感はほとんど変わりません。

 

体調管理

掃除などの猫アレルギー対策を徹底していても、夫の体調が優れないときはアレルギー症状が出やすかったように感じます。

たとえば、寝不足が続いている、疲れが溜まっている、ストレスが溜まっているというときなど。生活習慣が乱れると体に不調のサインが出てきますが、アレルギーも例外ではないですよね。日ごろから、体を冷やさないなるべく疲れを溜めない睡眠の質や食生活に気を配るといった工夫が大切です。

 

部屋の掃除

掃除は主に以下の頻度で実施しています。難しいときは直接肌に付く寝具や、猫グッズの掃除を優先しておこなっています。

 

毎日実施していること:

空気の入れ換え、棚やデスク類の拭き掃除、キャットケージの拭き掃除、掃除機がけ、寝具のコロコロ、おもちゃや猫ベッドのコロコロ、カーテンはたき(吊るしたまま窓の外でパタパタするだけ)

 

数日に一度実施していること:

床拭き、寝具類(小物)の洗濯や天日干し、おもちゃや猫ベッドの洗濯

 

半月に一度実施していること:

ベッドカバーやシーツなど寝具類の総取り替え

 

1ヶ月に一度実施していること:

カーテンの洗濯、ラグの除菌&天日干し

 

猫用トイレの掃除

トイレタイプはシステムトイレ。花王・ニャンとも清潔トイレ(オープンタイプ)を愛用しています。トイレはケージ内に設置しているため、出入りのしやすさを優先してハーフドームを外してフルオープンに。

猫用トイレは毎日内側の拭き掃除を徹底しているので、ドーム部分を外すだけでもかなりの時短になります。

チップは同シリーズの大きめの粒を1.5ヶ月で総入れ替え(標準2.5ヶ月)。おしっこを吸って巨大化したチップや明らかにウンチが付着しているチップは都度スコップで取り除いています。

ペットシーツは毎日1回~2ウンチ回収のたびに交換しているため、「質より量!」ということで、コスパ重視で他社製品を使用。

ウンチした場合はウンチ後すぐに回収し、スコップも都度拭いておきます。

猫のおしっこやウンチには猫アレルギーのアレルゲンが含まれるそうなので、念入りな掃除を心がけるだけでも猫アレルギー対策になると考えています。

 

その他

バロンが家具や床を舐めた際や、トイレ関連の汚れがトイレ外に付いていそうなときは、通常の頻度や回数に関係なく掃除しています。

日ごろの掃除や衛生管理では、生活環境からアレルゲンをどれだけ減らせるかどうすれば体内にアレルゲンが入ってくることを防げるかというポイントを重視しています。

 

朗報!猫アレルギー専用のワクチン開発が進められています

2019年8月、猫自体のアレルゲンの働きを抑える「ネコアレルギー対策用ワクチン」についての報告が随所で取り上げられました。

cvdd.rakuno.ac.jp

スイスのバイオベンチャー企業で開発が進められているこのワクチンは、猫に直接投与することで、猫アレルギーの原因となる物質(Feld1)の働きを抑えられるというもの。飼い主のアレルギー症状の改善が期待できるというわけです。

現在は実用化に向けて承認申請が進められていますが、市場に流通するまでにはまだ時間がかかるとのこと。ネコアレルギー対策ワクチンが実用化されれば猫アレルギーが原因となる多くの問題解決につながるかもしれません。

 

まとめ

マンチカンと猫アレルギーの関係については、詳しい研究や論文が発表されていないのが現状です。ただ、猫アレルギークラスⅢの夫がマンチカンと暮らしてみた結果、日ごろひどいアレルギー症状は出ずに済んでいます。手入れや掃除といった基本的なアレルギー対策をしっかり続けていれば、マンチカン1匹の寝室飼いは今後も問題はなさそうです。

我が家はバロンの行動範囲が一室と狭いですが、布製品が多い寝室だからこそ、洗えるもののこまめな洗濯や掃除機がけ、空気の入れ換えを徹底しておこなっています。寝ている間は人間の免疫システムが落ちやすいともいわれるため、寝具を清潔に保ち、できるかぎりアレルゲンを減らす工夫が大切なのではないでしょうか。

猫アレルギーのアレルゲンを減らす掃除や対策を続けていると部屋を衛生的に保てるため、人だけでなく猫においても居心地の良い空間になるとおもいます。

今回ご紹介したアレルギー対策のなかで取り入れていないものがあれば、ぜひ試してみてください。人と猫が少しでもストレスなく穏やかに暮らせるように願っています。