LOVE YOURSELF

現役Webライターが綴る、仕事のこと、猫のこと。

【野良猫保護part4】野良子猫を捕獲して飼うまでの実話

野良猫親子 photo by LOVE YOURSELF

愛猫を迎えるより前の、ある年の夏、7月上旬のこと。家の駐車場に迷い込んだ野良の子猫を保護する機会がありました。大の猫好きである私(と夫)にとって、それは喜ばしいことのはずでした。

ここでは、野良子猫の保護から最終的な決断に至るまでの実際の体験談をまとめています。忘れられない思い出をこうして記事に残すことで、同じような境遇にいる方の助けになれば幸いです。

 

前回までのお話▽

〈Part1〉

〈Part2〉

〈Part3〉

かかった費用や必要になったもの、あって便利だった道具の一覧▽

--Coming Soon--

 

 

捕獲した子猫を病院へ

猫の病院 photo by photo AC

「今から向かいます」と動物病院に一報を入れ、車を発進。子猫は突然の出来事と車内の音・振動に驚き、喚くように泣き続けていました。幸い、動物病院までは車で約5分と近かったため、子猫に大きな負担はかからなかったように感じます。

病院に到着してから主人に受付を済ませてもらうと、診察まで子猫も病院内で待っていてOKとのこと。キャリーケースに入っているとはいえ待合室へ野良猫を入れることに抵抗がありましたが、快く対応してくれて安心しました。受付のスタッフは慣れた様子で対応してくれていたので、野良猫や保護猫を連れてくる方は案外多いのかなと感じました。

ちなみにこのとき、保護した経緯や子猫の名前が決まっていないことを受付でお話しました。「猫ちゃんのお名前が決まりましたらカルテと診察券に記入させていただきますね」と笑顔で言われたときに、これから家族の一員になるんだなと、小さな胸の高鳴りを感じました。

子猫は車中で毎秒鳴き続けていましたが、病院内に入ると自然とおとなしくなってキャリーケースの奥で縮こまっている様子。慣れない臭いの連続と他の動物の気配に困惑気味だったのかもしれません。

 

野良子猫に寄生したノミの数が尋常ではなかった

待つこと30~40分。名前を呼ばれて診察室へ入り、獣医師の先生に、改めて以下のような状況を説明しました。

  • 数日前から痩せた野良猫の親子が庭先に現れたこと
  • 母猫が戻ってこず、子猫だけが玄関先に取り残されてしまったこと
  • 今日になり母猫が現れたこと
  • 子猫を保護して家族に迎え入れたいこと

子猫を診察台に乗せる際は、念のため洗濯ネットを準備。しかし、子猫は暴れる様子もなく落ち着いていたので、そのまま診察台に乗せて診てもらうことになりました。先生は、子猫に「ちょっと失礼するね」と優しく声をかけながら診察を始めてくれたのですが、子猫の腹部を見ると「これは……」としばしの沈黙。そして「まずはノミ駆除が先決なようですね」とにっこり微笑みました。

黒猫ということもあり外で触れ合っているときはまったく気が付かなかったのですが、子猫の体表にはおびただしい数のノミが寄生していました。子猫の腹部や腰にノミ駆除スプレーを吹きかけると、診察台の上にはピョンピョン飛び跳ねる数十匹のノミの成虫が……。この光景は、数年たった今でも脳裏に焼きつくほどのものでした。

しかし、ノミ駆除スプレーで大半の成虫を落とすことはできても、卵や幼虫は駆除しきれません。この日は、触診や聴診による簡易的な健康状態のチェックや検査棒を使った便検査、ノミ駆除薬(猫用レボリューション)の滴下を行ってもらいました。子猫は栄養失調などによる成長不足が疑われましたが、幸い、熱やケガもなく健康状態は良いとのこと。感染症や寄生虫などの細かい検査については、ノミ駆除を済ませてから行う運びとなりました。

ノミ駆除が済むまで子猫も人間も安心して過ごせるようにと、病院側の提案で鉄製のペットケージを貸し出してくれ、何度もお礼を伝えて病院を後にしました。

 

母猫が子猫を置いていったのはなぜ?保護は正解?

野良子猫 photo by LOVE YOURSELF

獣医師の先生によると、母猫が子猫を置いていったことについては様々な理由が考えられるそうです。人間から食べ物をもらえることを学習した野良猫は人間に対する警戒心が薄れ、自分たちの寝床を引っ越したりテリトリーを変えたりと、非常に賢い行動を取るようになるのだとか。

また、人間から見て「子猫を置いていった」ように見えていても、猫の世界ではそうとは限らないそうです。どのような理由があったとしても、子猫に適切な処置を施して安心して暮らせる環境を作ってあげることができるのなら、この子(子猫)にとってはそれが一番幸せであるともおっしゃってくれました。

 

今回、野良子猫を保護することに対して大きな責任を感じながらも、心のどこかで罪悪感のような感情も芽生えていました。というのも、

人間の勝手で野良猫親子を引き裂いてしまったのではないか

母猫にとてつもなく辛い思いをさせているのではないか

子猫にとっては、母猫と一緒のほうが幸せなのでは

このような気持ちがあったためです。外の世界は厳しいけれど、野生を生きる動物たちにとってそれは当たり前のことであって、人間が手を出していい次元ではないような気がする。かといって目の前の小さな命を見過ごすこともできない。様々な考えが頭をよぎりますが、「野良猫たちの幸せ」を考えると、やはり私たちの行動は間違ってなかったのだと感じます。次回は、ノミ駆除のための壮絶な数日間の様子をお伝えします。

  

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