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現役Webライターが綴る、仕事のこと、猫のこと。

【野良猫保護part6】野良子猫を捕獲して飼うまでの実話

野良猫感たっぷりの風来 Photo by Shirahika

愛猫を迎えるより前の、ある年の夏、7月上旬のこと。家の駐車場に迷い込んだ野良の子猫を保護する機会がありました。大の猫好きである私(と夫)にとって、それは喜ばしいことのはずでした。

ここでは、野良子猫の保護から最終的な決断に至るまでの実際の体験談をまとめています。忘れられない思い出をこうして記事に残すことで、同じような境遇にいる方の助けになれば幸いです。

前回までのお話はこちら▽

Part.1

Part.2

Part.3

Part.4

Part.5

かかった費用や必要になったもの、あって便利だった道具の一覧を見るにはこちら▽

--Coming Soon--

 

 

子猫の名前を「風来(ふく)」と名付けた

眠る風来 Photo by Shirahika

熱中症から一命を取りとめ、ぶじに回復してくれた野良子猫。動物病院の診察で男の子と判明した子猫は、つやっとした短毛で黒い肉球が可愛い黒猫くん(推定・生後3.5ヶ月)でした。お腹にはこっそりエンジェルマークのチャームポイントも。

黒猫くんの名前は夫婦で悩んだ結果、『風のように来た』ことと『追い風が“吹く”ように“福”がたくさん訪れますように』という願いを込めて『風来(ふく)』に決まりました。

動物病院の初診時は名前が決まっていなかったために診察カードが空欄で、2回目以降はしっかり『風来ちゃん』と記入してもらえたことが嬉しかったのを覚えています。

 

遊び盛りの子猫(野良出身)の遊び方がすごい

植物とおしゃれなルームPhoto by ACphoto
外の世界で育った風来にとって、家の中は未知の世界。一日中人間が身近にいるし、知らない音やにおい、見たことも触ったこともないモノが溢れています。私としては早く家や家族に慣れて欲しい気持ちもありましたが、我が家には別室に中型犬が居たため、お互いの危険やストレスを考慮してしばらくケージ飼育で様子を見ることにしました。

とはいっても、数日前まで外でのびのびと走り回っていたであろう風来。ケージ飼育は風来の安全を考えてのことでしたがストレスを溜めてしまっては本末転倒なので、一日に数回はケージの外で遊ぶ時間を作るようにしました。

植木やコード類など誤飲や事故の危険があるようなものはあらかじめチェックして対策し、いよいよリビングデビュー。

風来が初めてケージから出たときは、テンションが異様に高まってしまって背中を弓の字にしながら横飛びしていたっけ。突然ダッシュしたかと思えばソファの下に滑り込み、またダッシュしたかと思えばソファを軽く飛び越え、助走をつけたかと思えば2メートルあるカーテンをよじのぼって……。買ったばかりのカーテンがほつれていく様子は悲しかったなぁ(涙)すごい早さでダッシュして華麗なターンを決めるものだから、フローリングを蹴るたびに「キュッ」と音が出て「肉球を火傷しないか」と心配しました。あのときの笑いと衝撃は忘れられません。

今思えば、野良育ちの風来にとって、狭いケージの中で過ごす時間はとても退屈だっただろうなと感じます。ケージが開放されたときは思う存分遊び回ってくれましたが、それでも体力の半分も消耗していなかったんじゃないかな。

 

夫の猫アレルギーが発症した

風来が家族になって2週間が経とうとしていたころ、夫の体調に異変が起こるようになりました。

原因不明の頭痛やくしゃみ、目の充血や身体のだるさが続いたのです。はじめのうちは「夏の暑さで風邪でも引いたかな」「夏バテしちゃったかな」程度にしか考えていませんでした。

しかし、どんなに身体を休めても常備薬の風邪薬を飲んでみても、体調が良くなることはありません。おかしいな…と心配していたのですが、このころから薄らと最悪のケースが頭をよぎるようになりました。

そして、夫と風来がいつものように遊んでいたある日のこと。風来が夫に抱っこされた際、降りようと体をよじった拍子に夫の胸元を「シャッ」と引っかいてしまいました。

するとみるみるうちに夫の胸元が赤くただれ、ほんの2センチほどの爪痕よりはるかに大きな、湿疹をともなうミミズ腫れがあらわれました。引っかかれたといっても傷口はとても浅く、肉眼では皮膚が裂けてもいない浅いものです(当然血もでない)。

これには夫も私も絶句。後から話を聞くと、夫は過去に猫アレルギー(クラス3)の診断を受けたことがある猫アレルギー持ちだったのです。

夫は「もう15年以上も前のこと」と気にしていなかったようですが、風来を迎えてからの体調不良が猫アレルギーによるものなのだと、不安が現実になったときはショックを隠せませんでした。今、当時の自分の心境を振り返ると「薄々気付いていたけど考えないようにしていた」というのが正しいかもしれません。

 

風来と夫の大きな壁

見つめる風来 Photo by Shirahika

夫が猫アレルギーを自覚してから、明らかに夫と風来の間には見えない壁ができていたように感じます。「なるべく至近距離で触れ合わない」「舐められたり引っかかれたりしないよう注意する」「抜け落ちている毛に敏感になる」など、風来との接し方には明らかに変化がありました。猫好きな夫としては辛かったかもしれません。夫は風来に最大限の愛情を注ごうとしてくれましたが、風来との暮らしでストレスがかかっていることは明白でした。

それでも風来のためと望んで保護し、風来を家族に迎え入れたのは紛れもない私たち。風来にとってみれば選択の余地すらなかったからこそ、私たち夫婦は命を預かる身として、風来を生涯幸せに過ごさせてあげる責任があります。

「猫アレルギーだったから」「ストレスが溜まるから」「思うように触れ合えないから」という理由で風来に辛い思いをさせてはいけないと考えるたび、私の脳裏には悲しい未来が浮かんでは消され浮かんでは消され、が繰り返されました。

次回、私たち夫婦が下した決断は……。

 

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